NEWSお知らせ

京都国際映画祭2021 ~開催の結果報告~

2021年10月17日(日)

お知らせ

ハイブリッド映画祭として開催いたしました京都国際映画祭2021は、2021年10月17日(日)を以て会期を終えました。
今回の開催について、主な結果を報告させていただきます。

受賞者

京都国際映画祭2021の各受賞者は以下の通り決定いたしました。

牧野省三賞・三船敏郎賞

牧野省三賞

受賞者 武 正晴

-- 受賞者コメント --
30年映画の世界で生きてきて、こんなに素晴らしい賞をいただけるとは想像もしていなかったです。今回の受賞をひとつのエネルギーにして、映画にこだわった映画をつくっていきたいと思います。ありがとうございました。

-- 牧野省三賞 選考理由 --
「百円の恋」以降、近年の武正晴監督の邦画界における活躍は目覚ましく、中村文則原作「銃」シリーズ、中井貴一主演「嘘八百」シリーズとヒットシリーズを演出、またNetflixオリジナル「全裸監督」シリーズはNetflixを一躍押し上げ圧倒的ブームを巻き起こしました。 長年の助監督の下積みから監督歴をスタートという根っからの活動屋、またNetflixという新しい媒体における大ヒット作にも監督としてたずさわり海外においても高い評価を得ております。 過去、現在の活躍、及び将来、日本を代表する監督となることを期待し、ここに牧野省三賞を送ります。

三船敏郎賞

受賞者 桐谷健太

-- 受賞者コメント --
このような素晴らしい賞をいただけること心からありがとうございます。十代のころのギラギラした目が三船敏郎さんに似ていると言われたことがあり、不思議な縁に強いつながりを一方的に感じています。これから日本、世界で活躍して、人の心を震わせて感動させる役者になりたいと思います。

-- 三船敏郎賞 選考理由 --
今年、桐谷さんが演じられた「酔いどれ天使」について、黒澤明監督と三船敏郎氏がタッグを組んだ作品で、若い頃の三船敏郎を彷彿とさせる演技が光っていました。日本を代表する俳優として活躍されることを期待し、ここに三船敏郎賞を送ります。

開催期間中、来場・視聴者は11万人を記録

2021年10月11日(月)から17日(日)までの7日間、オンラインプログラムの視聴、舞台挨拶や展示などリアルで会場にご来場いただいた方々は11万人を記録しました。
初の試みとなった、ハイブリッドでの京都国際映画祭2021は、多くの方々にご参加いただきました。

映画上映本数 58作品、アート作品数 90作品 - 参加アーティスト: 30名、実施アート: 17企画

映画祭期間中の映画上映作品本数は58作品となりました。リアルとオンラインにて上映され多くのお客様にご視聴いただきました。また、アート作品数は、90作品となり、京都市京セラ美術館にてクリエイターズ・ファクトリーのアート部門・子ども部門の展示が行われ連日、多くのお客様にご鑑賞いただきました。

オンラインにて授賞式を生配信

10月17日(日) よしもと祇園花月にてオンラインで授賞式の模様が生配信されました。
「牧野省三賞」を受賞された武 正晴さん、「三船敏郎賞」を受賞された桐谷健太さん、クリエイターズ・ファクトリーエンターテインメント映像部門・アート部門・子ども部門の授賞式が行われました。

上西雄大監督特集「西成ゴローの四億円」プレミア上映&舞台挨拶、クリエイターズ・ファクトリー審査通過作品、特別招待作品、サイレント/クラシック映画、アーカイブ特集、地域発信型映画など多彩なラインナップをオンライン上映

リアル上映&舞台挨拶・イベント

【上西雄大監督特集】
『西成ゴローの四億円』プレミア上映、『ひとくず』ディレクターズカット版 プレミア上映、『ねばぎば 新世界』全3作品
【特別招待作品】
『遊撃〜「多十郎殉愛記」外伝〜』『終わりが始まり』他、全4作品
【地域発信型映画】
『演じる女』『十六夜の月子』『この町の』他、全8作品
【イベント】
『活弁でGO! 京都凱旋スペシャル&「I AM JAM」の世界』全1公演

オンライン上映

【特別映像】
『リクはよわくない』全1作品
【クリエイターズ・ファクトリー】
『AIM』『私が神んなる前の話』『四人姉妹』他、審査通過全10作品
【サイレント/クラシック映画】
『レトロ京都1930』『当世新世帯』『猛進ラリー』他、全17作品
【京都国際映画祭アーカイブ特集】
『台湾より愛をこめて』『スリリングな日常』他、全7作品
【映画祭連携企画】
 京都国際インディーズ映画祭 1作品上映
 京まちなか映画祭 1作品上映
 京都大学東南アジア地域研究研究所 8作品上映
 京都国際子ども映画祭 1作品上映

世界各地で活躍する芸術集団“AU”による展示&パフォーマンスとクリエイターズ・ファクトリー アート、子ども部門審査通過作品の展示を京都市京セラ美術館で初開催

リアル(展示&パフォーマンス)

【京都市京セラ美術館】
『AU× 嶋本昭三“あ”』『クリエイターズ・ファクトリー2021』
【京都 玉の湯】
『usaginingen「沖縄の子供たちと紡ぐ物語」』
【よしもと祇園花月】
『KAORUKO「K子プロジェクトin京都国際映画祭」』
【先行企画】
『ウツシキ アヲヒトクサ黒宮菜菜展』KYOTOba
【連携企画】
『高田雄平作品展 invisible』芦屋画廊Kyoto
『福森道歩 展』昂 KYOTO
『鍵善良房 ZEN CAFE × 京都国際映画祭2021』

オンライン

【動画配信】
よしもとアーキグラム「地球は、ひとつの生命樹」『雲母唐長』の植物文様 X 植物の声を聴いてみた(澤野新一朗)
京都大学大学院総合生存学館(思修館) アートイノベーション産学共同講座
古事記に見る形態とは何か?ー「ウツシキ アヲヒトクサ 黒宮菜菜」展を巡ってー」
まるむし商店 磯部公彦のSDGsクレイアニメ劇場
六甲ケーブルさんの休日
Laugh & Peace Art Gallery連携企画・「painting theater」中島麦展
100年続けるアート「平和の証」びん投げパフォーマンス in 京都国際映画祭2021
Dr.ハインリッヒ×中村真鈴コラボトーク企画「ポエジャン瓶をつくろう」
「㐧一回Dr.ハインリッヒのアートの館」京都国際映画祭2021Ver.
【KBSラジオ】
『選曲家「桑原茂一」による【京都国際映画祭スペシャルラジオ番組】』

SDGs関連イベントを開催し、京都国際映画祭を通して、SDGsのメッセージを伝えました。

第一部は今年で5回目を迎える「SDGs-1グランプリ2021」、東西の人気芸人がSDGsの17の目標から1つ以上をネタに組み込み、いかに楽しく、分かりやすく伝えらえるかを競います。
第二部はMBSで放送中の『ゴエが行く!らいよんチャンSDGsニュース!』とのコラボ企画として、番組内で募集したSDGsに関する動画から優秀作品を決定する「私のオススメ!こんな事やっていますSDGsリポートコンテスト」を行いました。
SDGs目標達成に向けてのアクションを加速させ、SDGsをより身近な問題として捉え、楽しみながら理解を深めていけるイベントです。

「SDGs-1 グランプリ2021」は、おいでやすこが、ミキ、ぼる塾、アキナ、ヤンシー&マリコンヌ(松浦真也×森田まりこ)、祇園、Everybodyの8組によって争われ、 祇園が優勝に輝きました。副賞として、よしもとSDGsアンバサダーに就任、1年間SDGsに関する様々なお仕事に取り組んでいきます。
「SDGsリポートコンテスト」 は、『身の回りでSDGsに取り組んでいること』をテーマに、60秒以内のリポート形式の動画を募集。応募総数89作品の中からグランプリに選ばれたのは、福田綾さんによる「階段はエコで良い運動!」。階段を使うことで「GOAL3 すべての人に健康と福祉を」と、エレベーターの消費電力を抑えられるとして「GOAL7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに」にも関係し、誰でも気軽にはじめられるとPRしました。

クリエイターズ・ファクトリー

映像、音楽、絵画、写真、アニメ、CG、ファッション、工芸など様々なジャンルのクリエイターが表現できる場を作り、才能あるクリエイターの発掘、育成を目指し、世界に発信する公募型プロジェクト。アート部門では、絵画、工芸、写真、立体造形などのアートジャンルが応募対象です。また、子どもの自由な発想から生まれるアートを対象とした「子ども部門」も設立されています。「エンターテインメント映像部門」「アート部門・子ども部門」全応募者を対象に審査員による選考が行われ、「エンターテインメント映像部門」はオンラインでの上映、「アート部門・子ども部門」は京都市京セラ美術館で展示を行いました。

エンターテインメント映像部門 : 応募総数 233作品
アート・子ども部門 : 応募総数 210作品
(アート部門 130作品、子ども部門 80作品)

エンターテインメント映像部門

グランプリ

GAZEBO監督『AIM』

優秀賞:光平哲也監督『ある日、ある女。』
優秀賞:堀川湧気監督『もう一度生まれる』
優秀賞:小池匠監督『消しかすの花』
審査員特別賞:高橋佑輔監督『白獣』

-- 受賞者 GAZEBO監督コメント --
京都国際映画祭はエンターテインメント性を評価してくれる映画祭だと思っています。どうやったらおもしろくなるのかを一番に考えているので、今回の受賞はとても嬉しいです。

アート部門 ・子ども部門

アート部門 優秀賞

キンミライガッキ現代支部さん『キンミライガッキの自動演奏楽器ライブ「タイム⇄マシンを起動せよ!」』 ※動画作品

-- 受賞者 キンミライガッキ現代支部さんコメント --
素晴らしい賞をいただき感謝しています。作品にこだわった点は現代の楽器を使わずゼロから作ったことです。ありがとうございました。

子ども部門 優秀賞

中村曜さん(12歳)『モリーズ』※動画作品

-- 受賞者 中村曜さんコメント --
森のなかにはまだ見つかっていない生き物たちがいると思うので、その生き物たちがどんな暮らしをしているのかということを考えて作りました。今回の制作は、初めてのコマ撮り作品で2週間半ほどかかりました。優秀賞は本当にうれしいです。

京都国際映画祭のテーマソング「KYOTO踊ろうASHITATO歌おう」 特別映像作品「MEMORIES of FILM」を公開

プロデューサー・立川直樹氏の呼び掛けにより、京都国際映画祭のために「Kyoto Film Festival Band」を結成し、作詞と作曲を手掛けるTAKURO(GLAY)さんと音楽プロデューサー・佐橋佳幸さんとの強力なタッグで昨年、京都国際映画祭テーマソング「KYOTO踊ろう ASHITATO歌おう」を発表しました。
今年はその楽曲に加えて、豪華なメンバーが思い入れのある映画をイラストにしたためて紹介してゆく特別映像を公開しました。

京都国際映画祭2021総括コメント

京都国際映画祭2021アンバサダー 倉科カナ

文化は絶えず新しいものを取り入れ育ってきたように思います。今回京都国際映画祭2021は、伝統と豊かな文化が生まれ続けるこの京都からオンラインとリアルという形で開催され、世界へも発信する映画祭となり、エンターテインメントの生命力の様なものを、この時期に乗り越えようとする力を感じる京都国際映画祭になったように思います!

京都国際映画祭実行委員会名誉実行委員長 中島貞夫

昨年は“えい!なるようになれ!”という心もちで挑んだオンライン映画祭だったが、実際なるようになった。さて本年は?オンラインとリアルを併用してのハイブリッド開催。両者の特徴を巧みに取り入れより豊かな映画祭となったのではなかろうか。さて来年は?!「前向け、前。」

京都国際映画祭実行委員会実行委員長 中村伊知哉

映画もアートもその他もぜんぶ、京都国際映画祭。ハイブリッド第一回です。 昨年はオンラインに振り切って、全国各地、そして海外の皆さんにもご覧をいただき、新しい可能性を見出しました。今回はオンラインに加え、よしもと祇園花月やヒューリックホール京都などでの映画上映、京都市京セラ美術館や京都玉の湯でのアートなど、リアル会場でも展開しました。オンライン・オフライン、ようおこし。未だコロナ禍を脱しきれない中、次に向けたハイブリッドのモデルを作る試みでもありました。 来年には京都の町全体、東西南北をリアルに使った賑わいを取り戻したい。新しい映画祭をお届けしたく存じます。来年以降もどうぞよろしゅうにお頼もうします。

京都国際映画祭総合プロデューサー 奥山和由

今回の「前向け、前。」のテーマのもとに極めて当たり前のことを再認識しました。
映画もアートも優れたコンテンツたるものは「面白い!」
または「感動する!」がハッキリ人に伝わるものでなくてはいけない。
また、京都国際映画祭はこれから直近の時代を作るであろう人達と一緒に盛り上げる祭であり、革新を目指すリーダー作りの映画祭であるべき。
これが今後も大基本であり、そもそもこの映画祭の大原点です。
来年もこのテーマをより強化し、さらに魅力的な映画祭にしていきたいと思います。

京都国際映画祭アートプランナー おかけんた

9月4日からの、『古事記に見る形態とは何か? - 「ウツシキ アヲヒトクサ 黒宮菜菜」展を巡って』(KYOTOba)という映像作品からスタートした、京都国際映画祭2021のアート企画。振り返ってみると、日本人たる所以と美しく奥ゆかしきニッポンを垣間見れたような気がする。 「AU × 嶋本昭三 “あ”」では、嶋本昭三「あ」(1967)のしなやかな表現、白地に赤という我が国を表す象徴的な配色。何時間でも鑑賞でき、落ち着きの心を見出だしてくれる。そして今年9月、平和の祈りを込めてAUのメンバーと共に仕上げた、6mの瓶投げパフォーマンスの「あ」。
そこには嶋本昭三氏の志を受け継いだ平和の証があり、祈りのリアリティが散りばめられています。
不朽不滅の精神が宿る「あ」。
それにポスターに書かれた、「前向け、前。」身が引き締まる思いの四日間であったことは言うまでもない。

京都国際映画祭実行委員会実行副委員長 上野公嗣

初のハイブリッド開催‼︎
お陰さまで無事走り切る事が出来ました。
よしもと祇園花月、京都市京セラ美術館、ヒューリックホール京都でのリアルなお客様との対面、一昨年ぶりにも関わらず、久しく無かった素敵な感じに感激しました。
京都市京セラ美術館では、ご来場いただいた皆様にもAUさんの展示の前で「あ」と大きく口を開けて記念撮影して下さる方もいらっしゃって、こちらもその様々な反応を楽しませていただきました。
また、二年目となるオンライン配信には確かな手応えを感じました。
とりわけ知名度のある方の作品もコンスタントに見ていただけるのですが、コツコツと作った作品、映像が素晴らしい作品が視聴者数を増やしていました。
こちらもリアルと同じく、中身で勝負と実感した2回目のオンライン配信になりました。
今回も京都の皆さまには、ご協力いただき又、大変お世話になり、ありがとうございました。来年に向けて、ゆるりと準備を始めますので、どうぞ宜しくお願い致します。


【開催】2021年10月11日(月)~17日(日)7日間開催
【主催】京都国際映画祭実行委員会
【運営】株式会社きょうのよしもと※京都国際映画祭実行委員会より運営を委託された会社です。

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